『64ロクヨン』の簡潔な感想

※7月6日に書いた記事に加筆を加えています。

5月7日に前編を、7月3日に後編を観てきたので簡潔ですが感想を述べようかと*1
あ、トヨタ車が地味に多かったのでみんカラの方でも記事を書いてます。

本編に関しては前編は高評価が多く後編は低評価が多いそうです*2が自分も見事それが当てはまりました。

前編に関しては割と好きだったりします。特に佐藤浩市氏演じる主人公の三上さんが、窪田正孝氏演じる「ロクヨン」事件に携わるもその時のミスにより引きこもってしまった日吉さんに「君は悪くない」と手紙を伝言を残したくだりが印象に残っています。
あと、とある交通事故の加害者実名を明かすか否かでもめてる記者クラブに対してその事故の被害者のことを語り心を動かすくだりも好きだったりします。とはいえ否定的意見を述べてる方の「これだと」「そもそも記者クラブのくだりがなければ前後編に訳なくて済んだのでは」という意見はかなり御尤もだなあ、って思います。考えたら確かに「ロクヨン」より記者クラブとの対立の方が多かった感はあるなあ…。ただその是非はともかくとして原作の展開は沿ってるとの意見も聞かれるので何とも言えないですし自分は「『ロクヨン』関連の話題以外の比率が多いけどこれはこれで、だし後編で裂くんだろう」「原作者が上毛新聞社記者だったからかなあ」程度に思ってましたが。
それ以外では、こちらも「このくだりいらなかったんじゃないか」という意見はありますが三上さんが記者クラブだけでなく上層部からも不当*3を強いられており「この人大変そう」って思いました。

(7/21追記)
あと、観て暫く経ってから作品で描きたかったのはロクヨン事件そのものではなく「人と人とのつながり」で、ロキョン事件はそれを引き立たせる要素程度なのかなあ、と思いました。
何れにせよロクヨン事件そのものを目当てに観る場合蛇足には変わりないでしょうが。


後編に関しては前編と比べると「ロクヨン」事件に裂いてはいますし*4、「父と娘」のテーマも結構好きなのですが…*5。肯定派の方にはすみません、微妙でした。
一番気になったのは怒号が前編に増してすごく多いことです。自分も短気なので観てて「人のことは言えないけど…」と思いつつも「いくら自分でもあそこまでやらないわ」「お前ら怒りを抑制する方法の啓発本読め!」って思いましたよ。
あと、台詞も「これは口で言わずに演技で魅せた方がよかったんじゃないか」と思えるものがあったように感じられたので。予告編の時点で不安は抱いていたのですが見事に命中してしまいました。
しかもラストは「みんながこの先希望に向け進んでいく…」という感じになってるのは割と好きなのです*6が、その前にロクヨン事件の真犯人がその娘の前で逮捕されてしまったのは心に傷を残しそうですし犯罪者の娘として心無いいじめ等に遭ったりで絶望に進んでいくんじゃないかという心配があるのでそこが引っ掛かってしまうのです。彼女に救いはないんですか!?とりあえず三上さんは捜査車両じゃなくて別の場所に犯人の娘を匿うべきだったのではないのでしょうか。そうすれば中からキーロック解除して外に出て父親の確保の瞬間を目にしてしまう、という悲劇は起きなかっただろうに。
あと、ポスターで「傑作」と自称してるのですが…そういうのは自称するもんじゃなくて観客が判断することかと。
いろいろ小道具に力を入れてたそうです*7しチャチだけどカーチェイスが観られたのは個人的にはいいのですがいかんせん「もっと力を入れるべきところがあっただろ」感はしますし、よく観たらモブ等において手抜かりはあったので*8

原作・ドラマ未見なのでもし目を通してからだったら印象が変わってたかもなあ、って思います。特にピエール瀧さん主演のドラマ版は高評価みたいですし「そちらも関心はあるので観てから劇場版を観賞しよう」と思ったぐらいですし((余裕がなく結局できませんでしたが))。

とまあ、以上です。半ば小並感な感じですみません。

*1:レビューは自分がやるのも烏滸がましいので勘弁してください。まあ、誰もやれとは言ってませんが。

*2:なお、あるサイトでは支持率は7月6日時点で前編78%、後編48%のところも。

*3:ある意味記者クラブの方が論旨的にはマシかもしれんと思ったことも…

*4:そりゃ完結編なので当たり前ですがなんにせよ予想は当たったようで

*5:予告にもある「刑事はそんなことも解らないのか!」の激昂もそういうことですし

*6:とんどのくだりとか。尤も、これに関しては地元でも成人の日に小学校の敷地でやってるのに参加してることから馴染みを感じたというのもあるのですが

*7:パンフレットによれば、例えば小道具においては「昭和61〜63年製」「群馬全域に設置されていた」「今でも通電して使用できる」緑電話を探したり、カーコレクターから貴重な旧車を借り受けたりしていたとか。また、かなり旧い物より近い過去のものの方が廃棄処分されて入手しにくいとのこと。

*8:例えばモブ車両が平成14年時点で存在しないものが走ってたりとか。前編では気づかなかったのですが後編では気づいてしまって「徹底するのならそこで脱力すんなよ」ってなりました。

『ゴーストバスターズ』シリーズと『ピクセル』の共通項の考察

ゴーストバスターズ』が27年ぶりにキャラクターを女性に置き換える等してリブートすることに加え5月3・4日に富士スピードウェイで開催されるスーパーGT第2戦の予選日(3日の方)においてナイトショーで『ピクセル』が上映されるということからふとやってみようと思い立ったのですが『ピクセル』観賞前に「この作品若干『ゴーストバスターズ』っぽいところがある」って聞いてそれから観ると「言われてみればそんなところあるわ」ってなったのも背景にあったりします。

というわけではじめてみることにします。

1.ある対象を駆除するSFコメディ
ゴーストバスターズ』は地球内にとどまっている幽霊を、『ピクセル』は地球からの友好データを果し状と勘違いしたヴォルーラ星人なる地球外生命体が送ってきたレトロゲームキャラの外観を持った兵器を専用の武器で撃退します。

2.主人公達はある分野で手腕があるもののそれを活かせずくすぶってたものの活かすチャンスが舞い込んできて似たような人物と活躍していってツキがめぐってきた。
ゴーストバスターズ』ではヴェンクマン博士ら3人の冴えない研究者たちはコロンビア大学で超常現象や幽霊・霊体の研究を行なっていたものの鳴かず飛ばずで研究費をカットされますがそこで幽霊退治業を行なう起業に踏み切りしばらくしたら業績が上回っていろいろなところから注目を浴びます。ある意味そこまではスムーズな感じでした。
ピクセル』では主人公のサムはかつてギャラガの世界チャンピオンだったもののドンキーコングでエディに敗北して落ちぶれ今やホームシアター取り付け業者としてさえない人生を送っていたところを幼馴染で米国大統領のウィル
*1が兵器はギャラガを基にしているということに気づいたことに加え親友で幼い頃から陰謀論を信じている変人のラドローが攻撃はヴォルーラ星人からの挑戦状であることを教えます。
それからタージ・マハルが攻撃で壊滅状態に陥ったことでウィルは命運を任されその後ロンドンでラドローと共に勝利を収めます*2が、この場合ウィルが気づいて米軍に相談するも米軍側が無理解だったり、サムが軍隊派遣を提案するもウィルが支持率低迷を恐れ渋ったこともあってあまりスムーズにすすまなかったように感じました。

3.ヒロインと親密になる。
ゴーストバスターズ』ではヴェンクマン博士と音楽家のディナがそれに当たりますが2作目の時点では離れてました。また1作目ではディナは破壊神ゴーザの番犬であるズールに憑依されていたほか1・2作目通して実戦には参加していませんでした*3
ピクセル』ではサムと米軍中佐で武器開発に携わるヴァイオレットがそれに当たっており、こちらは最初こそ犬猿の仲だったのが共闘するうちに信頼を置きあうことができました*4

4.駆除において車両を用いる
これに関してはみんカラの記事で触れるつもりです。

5.主人公達を疎んじる無理解な人物の判断の誤りが事態の好転を妨げてしまう。
ゴーストバスターズ』の場合彼らの活動が環境を害してないか環境保護局のペックが目を付けたのですが彼はゴーストバスターズの活動を信用せず如何様と決めつけ幽霊保管庫を開けようとした際にスペンクラー博士が爆発の危険性があると忠告しても「あんたの所の客ほど馬鹿じゃない」と耳を貸さずにあしらう始末でした。そのうえ警官や電力会社の人間まで伴って電源を切りにかかるのですが案の定爆発を起こし幽霊がニューヨーク中に現れる原因になってしまいました。にも拘らず悪びれずにトンデモ理論でゴーストバスターズに非があるように決めつけていました。まあ最終的にマシュマロを思いっきり被る羽目になったので罰は当たっていますが*5
ピクセル』の場合米軍将軍がゲームオタクだからと侮って耳を貸さなかっただけでなくロンドンでの出来事で面子が潰れた所為なのか認めるどころか疎んじた挙句エディの行なったチートでヴォルーラ星人が総攻撃を仕掛けた際はこれ幸いとばかりに追い出していました。あのさあ、エディの所業は自分も腹立たしいけどサム相手にそれをやるのは大人げないしそもそも面子が潰れたのはあんたらの自業自得だろと。
とりあえずこの二人には本気で腹が立ちます。お前ら状況ちゃんと見ろよと。問題を解決できるのはあんたらが放逐した輩達だけだというのに。

6.しかし放逐されながらも理解者がいて再起する
ゴーストバスターズ』においてはペックの所為で発生した爆発の責任を問われ爆発物所持容疑で拘束されていましたがレニー市長の希望により即時釈放され再始動することとなります。
ピクセル』ではエディの所為で放逐されるもそれでも立ち上がりそしてウィルが持ってきた武装で再び臨みます。

7.皆力を合わせラスボスに勝利し世界に平和が戻る。
ゴーストバスターズ』ではスタンツ博士*6が思い浮かべてしまったマシュマロマンを相手に4人のプロトンパックのビームを交差させる*7という危険な賭けに出てそれを倒します。
ピクセル』では最終決戦においてドンキーコングで戦うことになりましたが先述したようにサムはエディにこれで敗北していたためそのトラウマで苦戦を強いられます。ですがマティから実はかつての大会でもチートを使用しておりそれがなければサムが勝っていたことを告げられると自信を取り戻しやがて勝利を収めました。
因みにこれまでチートばかり使っていたエディですが総攻撃以降はズルせずに勝つことを誓いそれを果たします。そしてすべてが終わった後で自らの犯したチートの件を謝罪しサムが世界一のゲーマーであることを認める条件で和解しました。

とまあ、こんな感じです。
因みに『ゴーストバスターズ』シリーズは1・2共に好きです。2作目は1作目ほど評判はよくないですし自分も1作目の方が好きなかなあとは思いますが。
ピクセル』の方は世間的評判が低い気がしますが『シュガー・ラッシュ』同様レトロゲームがテーマとなってるのが自分のアンテナにびびっと来たこともあり普通に好きです。あと『ゴーストバスターズ』と形式がかぶっていたのも好きな理由の一つだったりします。

*1:ただし小学校での絵本の読み聞かせで読み間違いを犯すわ新妻と惚気てるわそれらがすっぱ抜かれるわで大統領としての才覚への疑問が窺えます

*2:一方で生え抜きの米兵らはサムとラドローの訓練の甲斐なく苦戦を強いられていました

*3:『エイリアン』シリーズでは『ターミネーター』シリーズでリンダ・ハミルトンさん演じるサラ・コナーと並んで「戦うヒロイン」の代表格なんですけどねえ。なお、奇しくも良作とも2作目はジェームズ・キャメロン監督作品。

*4:これに関してはヴァイオレットの息子であるマティのサポートも背景にあります

*5:因みに当該シーンは撮影に際して中の人が負傷する可能性があったとのこと。すげえ…。

*6:余談ですが演じるダン・エイクロイド氏は『ピクセル』では1982年のゲーム大会司会者役で出演しています。

*7:これを行なうと陽子転換から物質が原子レベルで崩壊するとのこと。

平成28年4月14日21時26分に発生した地震に際して

以下拡散用コピペです。

コピペして拡散してください。【地震・災害に伴う安否確認!】

・伝言サービス ※安否確認に使用してください。

災害用伝言ダイヤル「171」
◆被災者の方
1.伝言ダイヤル「171」を押す。1をダイアル
2.自宅の電話番号を押す。
3.伝言を録音する。

◆安否を確認したい方
1.伝言ダイヤル「171」を押す。2をダイアル
2.安否を確認したい方の電話番号を押す。
3.録音された伝言を再生する。



【緊急拡散希望!】
【人命にかかわります!!】
・電話の使用は極力避けてください!
・非常の為の119番や110番がかかりづらくなっています
・安否の確認は災害用伝言ダイアル171番 またはツイッターなどのネットの利用でお願いします

【拡散】電話の使用は極力避けましょう。
・緊急の連絡(119,110)で必要としています。
・安否の確認は災害伝言板ダイヤル171、ツイッター・ネットやSkypeを使いましょう。
・RT願います。
地震が起こったら、必ず窓を開けてください。
・そして、家にいる人は、今、お風呂に水をためてください。
・まだ、電気が通じる人は、ご飯を炊いてください。
以下中越自身経験者の方のメッセージです。
阪神淡路大震災東日本大震災の経験から、皆さんに伝えます。
中越地震経験者として言えることは、避難してください
地震は大きな余震が何度でもきます
一週間は覚悟してください
家には帰れないと思ってください
帰らないで下さい
おねがいします
命より重い財産はありません
おねがいします
倒壊した家屋に戻った結果余震で怪我をする方が多いんです
以上拡散お願いします!

ダイエーが消えるのを前に。

FC2の方に移行することも考えましたが彼是十数年使っててそれなりに思い入れがないわけじゃないので今のところはその予定はないです。

で、本題ですがジャスコとサティが消えて5年。当時はこちらの記事でも書いたように衝撃はデカかったですしイオン高の原ショッピングセンター*1にあった高の原サティ*2が「SATY」ロゴが「ÆON」ロゴに代わってるのを5年前の今日目にした時「来たる日が…」って思いました。

あれから5年。
その間ダイエーの方はというと、イオン・丸紅との業務提携で再建と復活のために動いていたもののまだ業務提携で済んでたのが記事を書いた2013年になり7月あたりから子会社化が発表され翌月には株式保有率が44.24%に引き上げられそして2015年1月1日には完全子会社化しました。
そしてその年の4月9日に発表されたのは
1.北海道内のダイエー8店舗とカテプリ新さっぽろを同年9月にイオン北海道に移管
2.北海道内のグルメシティ6店舗とダイエー札幌円山店を同年9月にマックスバリュ北海道に移管
3.九州のダイエー24店舗を同年9月にイオン九州に移管
4.九州のグルメシティ13店舗とダイエー吉塚店を同年9月にマックスバリュ九州に移管
5.名古屋のダイエー5店舗を同年9月にイオンリテールに移管
6.関東・関西のダイエー28店舗とダイエー仙台店を翌年3月にイオンリテールに移管
とのことでした。
結果的に1.と3.に関してはそれに伴いブランドがイオンになりましたが8月時点で既にイオンの看板につけ変わっていた佐々岡店はともかくとしてそれ以外は9月の時点で看板がダイエーのままのところもあったそうです。またカテプリ新さっぽろはイオンカテプリ新さっぽろ店になったわけですが看板等は変更されず従前の体制のままの様です。
ただ九州の方は移管先はイオン九州ではなくダイエー店舗の資産管理会社であるイオンストア九州が実際です。
2.と4.に関してはマックスバリュになりましたがこちらも9月時点で然りだったのかもしれません。誰か詳しい方がおられたらご教授を。
5.に関しては9月27日までダイエーとして運営し9月30日からイオンとして運営していたので一時期「イオンリテール運営のダイエー」という体制となっていたこととなります。
6.に関してはこれからなのでなんとも言いかねますが自分の知る範疇では京橋店と所沢店のように既に変わっているところもあるようです。またこちらも3月からイオンですがなるのは1日とは限らないようです。

ショッパーズプラザに関しては海老名店は変更されずそれ以外がイオンに変更となりますが聞いた話ではダイエー新浦安店はともかくショッパーズプラザ新浦安自体がイオン新浦安店となり、ダイエー横須賀店はイオン横須賀店に、ショッパーズプラザ横須賀はイオンモール横須賀にな説があるそうで既に一部反映されてるそうです。
現時点ではOPAはダイエー傘下*3だけど3月から「ビブレ・フォーラス事業本部」が移管されたうえでイオンモール傘下になるとのことなので想定はしてましたが何だかとんでもないです。
「パロ」「らんらんらんど」を運営するファンフィールドもイオンファンタジーに6月に吸収され、アシーネは未来屋書店に吸収されたりしてますし…。

ただダイエーでも一部店舗はイオンにならないしグルメシティからダイエーになった店舗もあるぐらいなのでまだ生きながらえることはできそうです。
が、赤羽店が6月に「イオンフードスタイルストア」1号店としてリニューアルされ8月に三宮駅前店が2号店としてリニューアルされるとともに神戸三宮店になったってことなのであまり朗報と言い切れないという…。
それに時間の問題でどうせみんななくなる気もしますし…。どうなるのやら。

*1:現・イオンモール高の原

*2:現・イオン高の原店

*3:元はダイエー子会社の十字屋の子会社なのでダイエーの孫会社だったのがダイエーが十字屋を吸収し直接子会社となったそうで。

『X-ミッション』『ワイルド・ルーザー』の感想(ネタバレアリ)

ライチ☆光クラブ』『スティーブ・ジョブス』等も候補にありましたが時間の都合もあったので。
ていうか前者は梅田ブルク7じゃ27日からだったか…。
因みに登場する車のまとめはこちらです。需要がどれ程かわかりませんが一応載せておきます。

こちらの記事のコメントと書いた内容と被りますが観賞するにあたってエスクトリームスポーツを目的にしておりそしてその点において個人的には裏切られることがなかったのでその意味では不満はなかったりします。
ビルからバイクでダイブ*1、パラシュートなしで飛行機からのダイブ*2、大波の上でのサーフィン、モモンガのようなスカイスーツでの滑空、雪山でのスノボ、そして予告にもある滝壺へのダイブなど、予告の時点で「す、すげえ…」が思ってた印象が3Dで観たこともあってさらに強くなりました。
また、エンドロールはかなり長いですがこれは携わったアスリートが多いからなのでこれも一種の勲章と言えるかもしれません。

あと、元ネタの『ハートブルー』未見でそっちとの違いがいかなるものか把握してないですが少なくとも本作の方を観た分では『ワイルド・スピード』1作目を思い出しました。
あちらも「主人公である警官と犯罪者との友情*3」「主人公が警官としての任務と友情の板挟みで苦しむ」「主人公がヒロインと恋に落ちる*4」「主人公が途中で自らの素性を明かし*5対峙する」「ラストに主人公が相手を捕まえず放免する」といった点が共通してるように感じますがこれについては本作の撮影・監督を務めるエリクソン・コア氏がワイスピシリーズの撮影を手掛けていることに加えワイスピも『ハートブルー』の影響を受けた作品と言われているので割と納得できます。

ただ、どうしても気になるところがありました。
「これまで何人犠牲にした?」と主人公のユタが述べていることついて、一味のリーダーであるボーディの仲間が次々と命を落としていったことを指しているのは言うまでもないですし発端という意味では間違いではないでしょうが、サムサラが死んだのはユタがボーディと間違って射殺したからですし、グロメは元々断崖絶壁を登らずにボーディを観てたのにそこにユタが現れたものだから追い詰められて登りそして結局駄目だと諦め手を放した*6ので少なくともこの二人の場合はボーディより寧ろユタの所為ではないかと…。
なお、当初はチャウダーがユタのラインについていこうとして誤って滑落死したのでユタのせいで死んだと思ってましたが後にラインについていったのはグロメの意志によるものでユタは安全なラインを提示していたとの指摘を受け訂正しました。ただそれはそれでボーディじゃなくてグロメの所為ってことなのでボーディに言ってどうする感が…。
ただ金鉱爆破に関してはボーディが起爆スイッチを押していたのでそれこそボーディの所為に間違いないでしょう。
あと、「規律が欲しい」という理由でFBIに入ったユタですが「潜入したはいいが一味と共にエクストリームスポーツに興じている」ってなってて「魅せられたから一緒にやってるんだなあ」って思うところはあるのですがFBI捜査官としては褒められたものじゃありません*7。しかも犯罪集団の一味であるヒロインと情事を行いそれを上司にすっぱ抜かれますし*8有能とは言えないでしょう。
尤も、ユタの場合元々が野に放ったゴリラみたいなもので懐柔されるのは想定できたのだからむしろ無管理で放った上司の責任ではないかとの意見もあり、それも一理あると言えますが。ていうかユタを信じた上司より信じてない上層部の方が結果的に間違ってなかったですよ。
そして極めつけはユタがボーディと初めて出会った場所で最後の対峙をする場面で確保しようとしますが最後は放免し大波でのサーフィンをヘリコプターから見届けます。これに関しては「やはりユタがボーディに共感を持っていたんだな。死ぬかもしれないが共にエクストリームスポーツをやったのを通じて止めるわけにはいかないと感じたのだろう」と思ったのでそこまで不思議とは思わないのですが問題はボーディの姿が見えなくなった後でユタはヘリの操縦士に銘じて万事解決みたいな感じになってるのが自分も気になりました。
比べるのも野暮ですが、ワイスピの場合最後のバトルで愛車を大破させてしまったドミニクに対しブライアンは任務より友情を選択し愛車を渡し逃がしています。このときブライアンは警官の職を追われるのをおそらく覚悟していたでしょうし現に追われています。また、4作目においてもドミニクに逃げるよう言ったり、5作目冒頭ではドミニクの乗った護送車を襲撃したりしており、やはりこちらも職を追われています。
いやワイスピ抜きにしても普通は犯罪者を見逃せばペナルティを負うものだと思うのですが本作の場合何故か職を追われてませんし、しかもその前にも失態続きにもかかわらずFBIの証明書まで得ているので「それはおかしくないか」と思えてしまうのです。
もっとも、彼のような分野の人間があまりいないから、とかの背景があるのかもしれませんが。しかしそうだとしてもやはり辞職させられるんじゃないのでしょうか。
エンドロールに関しても一種の勲章と言いましたが長いのがダラダラ13分半に渡って出るだけで工夫がないのできつくなったら帰ってしまった方がいいかもしれません。
そういうのがあるので「Rotten Tomatoes」の評価が10%だったことについて自分は納得してしまいましたが元々の目的が裏切られてないこともあり観たことは公開してないですし「ストーリーはどうでもいいからアクションを」って人ならもしかしたら大丈夫かもしれません。ただし保証はできません。

あと『ワイルド・スピード』1作目を思い出したと言いましたがこれと似たような邦題の『ワイルド・ルーザー』*9という作品も地味に頭をよぎったりしてます。
といっても「主人公をはじめとしてほとんどの登場人物の行動原理がちょっと…」って意味でですが。好きな人には申し訳ないですし完全にとばっちりですが一般的な評価がどんなにクソな映画でもアリとして観られる自分でもノれなかったんです…。

邦題が邦題なのでカーアクション目当てに観てそして裏切られたものの「もともとそういう趣旨の映画じゃないんだろう」と割り切りましたしそれなりにはあるんですがあくまで「それなり」です。期待したら裏切られる可能性が高いです。
ただ自分がホントに不満なのはそこじゃなくて登場人物がどうかしてることのほうです。
主人公のミケルに関しては元々は美人局の窃盗犯のカモだったのが一味である女性・アリと恋に落ちた挙句元々いた婚約者を捨てただけでなく後に金が必要になった際には元婚約者のところに強盗しに行くとか…こいつは心底最低な男だと思いました。
元婚約者が可哀想すぎるしそりゃ罵られますよ。ていうか作中でまともだったのは彼女ぐらいしか思いつかないです。
アリに関しても窃盗団のパートナーであるナーバスが恋人なのにもかかわらず歯牙にもかけずミケルの方に入れ込んでるし…。まあこちらの場合ナーバスに嫌気さすのもわかる気がしなくはないのですがミケルだって先述のとおり中身が最低な人間性だしどっこいどっこいにしか見えないです。
あと人の好みにいちゃもんつけるのもどうかと思いますが元々の婚約者を捨てて乗り換えるほどの女なのでしょうか…。殆ど淫売に近いっていうかヤリすぎ。
婚約者がまとも過ぎてつまらない中で刺激的な女に出会って…ってことなのかもしれませんがやはり婚約者の立場はどうなるんだと。
ナーバスに関してもそもそも窃盗犯やってるのは金欲しさっぽいですがそれが高じて賭けレースをやって負け挙句アリに捨てられて相手に金が払えずボコられ人質に取られそしてミケルとアリに身代金を要求された結果ミケルは元婚約者のところに強盗することとなります。
元婚約者のところに強盗に行くミケルも最低ですが元はと言えばこいつの所為では…。しかも解放されると身代金を独り占めしようとします。
がめついにも程があります。結局ミケルに足を撃たれミケルはアリと共に旅立つことになったのである意味自業自得感はしますが。
ただ…ハッピーエンド風に見せてますがミケルとアリに関してはこれまでの所業的に「そんなわけあるか!」って思います。さっさと警察に捕まってどうぞ。

なんていうか犯罪者としてカリスマ性もなくレースも盛り上がらず登場人物も一部除いて最低な輩ばかりで同情できないのでノれなかったです。
ポルシェ・パナメーラターボをはじめとしていろいろな高級スポーツカーが観られたことと濃厚なセックスシーンがあったのは俺得ですが肝心のレースは先述のとおり盛り上がってないです*10しセックスシーンも修正が加えられてたそう*11なので「いったい何がしたいんだ」と。

以上ですが失念してるところなどあれば御指摘もらえればありがたいです。

*1:なお、パラシュートはつけてます。「パラシュートで助かるのか」との意見がありますがバイクは捨ててたと思うのでそれなら問題はなさそうです。ただそうなると下を歩いてる人が危険ですが。

*2:これに関しては森林の中の穴にピンポイントで落ち入ってからパラシュートを開いたので厳密にはなしではないですがそれにしたってすごいと思いました。

*3:4作目もある意味そうですが4作目こそ本作同様FBIの人間なのが1作目はロス市警という差はあります。

*4:あちらの場合本作みたく死ぬことなく最終的に結婚して子供を持つことになりますが

*5:ただ本作はエコテロリストに近い行動をしようとしたからなのに対しワイスピでは窃盗団の命にかかわるからという違いがありますが

*6:これに関しては当初は勝手にやって勝手に落ちたと解釈してましたが後にそうじゃないと思い直しこの考えに。

*7:それだけ一緒にいるなら、最初の方は物証不足で手が出せないとしてもその後は捕まえるチャンスはあったと言われても仕方がないでしょう。

*8:上司の方は感性がまともなんですけどねえ…

*9:因みに原題は『COMBUSTION(発火)』

*10:予告冒頭のシーンにしたってラストにちょこっとあっただけでしたし…

*11:自分はDVDで観ましたが修正されずおっぱいがモロでした

サークルKサンクスとの身近におけるかかわり

9月にファミマと統合されるのを前にふと振り返ってみようかと。

子供のころはあまり店舗に行った記憶はないのですがサンクスのCMの「すぐ♪そこ♪サンクス♪」は結構記憶に残ってます。サークルKの方はあまり覚えてないですが。統合後になくなったのが惜しまれます。
あと、中学時代は学研北生駒駅付近にサンクスの店舗があって通学路途中だったこともあって足繁く行ってたなあ…。で、ブログ1発目でも触れてるように塾の英語の授業の時に「コンビニのサンクスと同じ」と講師が述べてたり。因みに12年越しで分かったことですが「SUNKUS」の名は「SUN」「Kids」「US」に由来するそうです。

一方でサークルKの方はほとんどなじみなかったですが押熊に店舗が多かったっていうか今でも多いので二宮無線*1に行く途中でコスモ石油近くの店舗を見かけることは結構多かったです。また、高校になってからは駅から学校に行く途中に1軒ありました。
まあ、あまり使ってませんでしたが。それにローソンやファミマ、am/pm*2の方が使う頻度は多かったですし今もどっちかといえば変わりないので。

それでもファミマに統合されると聞いた時は驚きました。ほかのと比べると馴染みが薄かった気はしますし実害は小さいのですがそれでも想像がつかなかったことに加え、店舗を見つけたら思わず撮ってしまってました。ていうかそうするようになって初めて奈良県にはサンクスがない*3ことを知ることになるとは。

あとココストアも売却されてからファミリーマートにブランド変更してるしなあ…。新大阪の店舗が消えたときは「マジかよ」って思いました。
確か近くにファミマの店舗があったはずですが大丈夫なんですかねえ…。サンクスも確かイオン東大阪店の近くの店舗はすぐそばにファミマがあるし…その場合は閉店ってことになるのですかねえ。

そもそも従来の(株)ファミリーマートが(株)サークルKサンクスの親会社であるユニーグループ・ホールディングス(株)を9月に吸収合併して「ユニー・ファミリーマートホールディングス(株)」となり(株)サークルKサンクスにコンビニ事業を統合して同社を「(株)ファミリーマート」に改称するんだよなあ…。
なんか(株)セブン&アイ・ホールディングスみたいですが、となるとイトーヨーカ堂の上の看板がカモメじゃなく「7&i」になってるのと同じようにアピタピアゴも…ってことになるかもしれないってことですよね。

この先どう進展していくのかが気になるところです。

*1:後に潰れてツタヤになったのを経て葬儀会社に

*2:近鉄学園前駅の店舗の使用頻度が特に多かったです。あと大学に入ってからは登美ヶ丘・堺筋本町駅周辺・西梅田駅付近の店舗も。ファミマになって特徴が消えたのが今でも惜しまれます

*3:フランチャイジーが提携を打ち切ってローソンに転換したからとのこと

安定の銃撃戦と横転


ある意味『あぶ刑事』シリーズの名物ですねwwただ映画1作目まではそういう描写がなかった*1ように記憶してます。
それと敵のこてこてさや殴ったときのSEに突っ込む意見もありましたが、まあ昔からそんな感じでしたし*2旧き良きコミカルさを帯びたハードボイルド物の様相を楽しんでしまうのが吉だと自分は思ってます*3

あと捜査車両がR35型GT-Rだと『相棒』っぽいですがまあ2ドアクーペはレパード等の例もあるから問題ないでしょう。
終わるのは名残惜しいですがこれで終わって良かったかと。綺麗に終わったことですし*4

*1:パトカーがバズーカで吹っ飛ばされたことはありますが

*2:そもそもあの作品は80年代のカッコよさで描かれているのが美点だと個人的に思いますし。

*3:どうしても駄目なら観ないに越したことはないでしょう

*4:『まだまだ』も綺麗に終わってた気がしますが。それ以外に『もっとも』『フォーエヴァー』も締めが完結させることを考慮してたような感じ。