不死身な二人
映画1作目と『またまた』はものにぶら下がって終了って感じだったのが*1、『もっとも』『リターンズ』では爆発に巻き込まれ殉職…と思いきや直後にぴんぴんしていました。尤も、『もっとも』の場合はガチで殉職したんじゃと思えるのに対し『リターンズ』の場合もはやネタですが。あと『もっとも』において護送車で検問に突っ込み横転してたのもあの二人じゃなかったら無事で済みそうな気がしませんがあれに関しても地味に本気で泣きそうになるから困ります。
『フォーエヴァー』ではやはり爆発に巻き込まれサングラスが海に沈んでいってたため「今度こそ殉職か」フラグが立ってましたが『まだまだ』でしれっと復活してました。その『まだまだ』でも序盤で2人の乗ったトラックが爆発してましたが何事もないかの如く横浜にいましたし本気でネタの様相でした。
ですが『さらば』では爆発ではなく銃弾の雨であることに加え、最終決戦ではネタの様相が殆どなくその後の赤レンガ倉庫での催し*2で「流石に最後は駄目かなあ」と思いましたがその後ニュージーランドでゴルフやってましたwこの人たちつええw
「敵の数と残り弾数が全く合いません!」は大下さんだからこそwあとラストの薫さんの様子を見るに生還したのは皆知ってるんだろうな。
とりあえず、あぶ刑事の良さは「コミカルとシリアスのメリハリをつけている」ことなのかもしれませんし、『リターンズ』〜『まだまだ』が不評だった理由の一つとしてそこが等閑となっていたからという説もあるとか*3。
ゴルフ
過去作で何度かゴルフの話をしてましたが本作ラストでは遂にゴルフをやってるシーンがありました。
懐かしい要素
先述した往年のゴールドツートンのF31前期型レパード*1かなり印象的です。ナンバーは港303号の「横浜33 も 54-17」ではなく「横浜302 の 45-05」ですがこれは港302号の「横浜33 の 45-05」のオマージュでしょうねえ。終盤故出番は少なめですが往年の横浜での張り切った走り*2を見せてくれたのは素晴らしいです。町田さんもメンテナンスして用意するだなんて乙なことしてしてくれるなあ。
なお、港303号及び港302号は大下さんのデスク上にミニカーが置いてあったりしますが、なんだかんだ言って作品を一番代表する車両なので登場させてくれたのは有り難いです。
また松村会長がZ34型フェアレディZニスモに乗ってますが映画1作目ではZ31型フェアレディZ*3に乗ってるのでそのオマージュの可能性があります。田中さんや吉井さんも出てきて前者では「落としのナカさん」が違う意味で健在なのを見せてくれました。あとみんカラの記事でも書いてますが序盤に登場したER34型スカイラインはかつてのR31型スカイラインのナンバーをもじってるらしいですし、気づくとクスリとできるネタが仕込まれてるのは個人的に好きです。
川沿いで追ってる時に『RUNNING SHOT』が流れエンディングで『冷たい太陽』を流すというセットを使ってくれたのは有難いです*4。
『もっとも』で壊滅状態となった銀星会の残党・伊能が結成した闘竜会がラスボスになったり同作まで登場していた近藤課長の名前が出たのもよかったです。あと解錠やコイントスもそこそこ過去作でも登場したネタですが懐かしいです。
鷹山さんの春
奈々緒さん演じる夏海さんに関しては「実は敵方なんじゃ」と思いきやそうでなく相思相愛でした。
しかし、吉川晃司さん演じるキョウイチ・ガルシアに人質にされた後鷹山さんに助けられたのですが彼を守ろうとして銃を手にするもかなわずガルシアが投げたアイスピックが心臓に刺さり鷹山さんの腕の中で息を引き取りました。そこからの鷹山さんの悲痛と落胆ぶりが半端なかったです…*1。
ですが彼女を喪い棺の前で落胆している鷹山さんに薫さんが「彼女悲しんでるよ」の一言をかけ叱咤したことで「彼女が見たいのは落胆している姿じゃない、ユージとバディを組んで無茶しつつも立ち回る姿だ」と思いだしたことで彼は立ち直ることができました。また、ラストはニュージーランドで二人で探偵事務所をやっていました。その姿は自分にとって「やっぱりこの二人は一生のバディだな」と思いました*2が夏海さんが望んだ姿だから、というのもあったのかもしれませんしニュージーランド*3に渡ったのも彼女を愛していたからと言えるでしょう*4。その意味では夏海さんの存在もまた重要だったのだろうと思います。
なお、ヒロイン死亡は映画1作目や『またまた』でもあったりしますが前者は敵に殺されたわけではなく心中に近い形なのでニュアンスはちょっと異なるかもしれません。